マウナケア これまでの経緯 カホオカヒ カヌハ
これまでの経緯
カホオカヒ カヌハ 職業 教員 ハワイ文化継承者
Kahookahi Kanuha Court Case 1/8/2016
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English article is here
2016年1月
ハワイの山に天体望遠鏡を建設する作業員への妨害行為で逮捕された男性が、金曜日、ハワイ語で行われた裁判で無罪となった。
カホオカヒ カヌハさんは、マウナケア山のTMT 30メートル望遠鏡建設再開に対する抗議行動による多数の逮捕者の中の一人だ。
多くのネイティブハワイアンたちが、山を神聖な場所ととらえていることが、14億ドルのプロジェクトに反対する理由のひとつだ。
カヌハさんにとって一番なじみのある言語であるハワイ語で自身の立場を主張することを要求したため、カヌハさんの裁判はずっと先送りとなっていた。
裁判はハワイ語通訳人が参加して金曜日に行われた。
バーバラ タカセ判事は、妨害行為に関して無罪とした。
この判決に関するコメントの要求に対し、地方検察当局は即答をさけた。
検察側は、国土資源局の州職員とカヌハさんを逮捕した警察官の二名を証人として召喚した。
カヌハさんは今回の裁判において弁護人をたてなかったため、証人への反対尋問はカヌハさん自身がハワイ語で行った。
ハワイ語での反対尋問は英語に通訳され、証人は英語で答えた。
ハワイ語は州の公用語のひとつであるものの、法廷通訳はハワイ語以外の言語に対して提供され、裁判は主に英語で行われる。
最新の国勢調査(2009-2013年)によると、州居住者のうち、家庭でハワイ語を話す人の割合は5.7%である。
カヌハさんは弁護のための証人や証拠の提示を一切行わなかった。代わりに、数百人の抗議行動と岩石の道路封鎖によって建設作業者が山から引き揚げた6月当日、何のために山にいたのか、ハワイ語で理由を口述した。
「わたしは聖地を冒とくする環境破壊を阻止するためにそこにいたのです。これは伝統的な昔からのしきたりです。」と述べた。
「わたしの家系図を示します…これを見れば、わたしが系統的に、これらの人々とこの場所に深い繋がりがあることがあきらかです。わたしの祖先たちは、この場所を聖地として敬い、畏敬の念を持って大切にしてきたのです。」
カヌハさんを含む抗議者たちが逮捕された4月以降、TMT建設は保留となっている。
州最高裁は12月に裁定を行ない、建設認可の見直しを求める請願書を精査する前に、国土資源局委員会が建設許可を出したことは不適切であるとし、自然保護地区における当プロジェクトの建設許可を無効とした。
最高裁は改めて聴聞会で争うよう、この件を差し戻しとした。
TMT建設関係者は新たに聴聞会を行うかどうかについて明らかにはしていない。
カヌハさんは、4月に逮捕された件で今月末にも法廷尋問を受ける予定だ。
本件では法廷代理人をたてることとした。
弁護士には金曜日の判決を考慮して、費用を免除するよう頼むつもりだと話した。
他にも2名の被告人がハワイ語での裁判を要求している。
ハワイ語学校に通ったカヌハさんは、英語が話せるにも関わらず、今回の裁判でハワイ語を使用することを強く要求したもう一つの理由は、ハワイ語復活の動きとマウナケアを環境破壊から守るための闘いに、深い繋がりがあることを強調するためであると語った。
裁判で使った言葉は、ほぼハワイ語のみだったと話すカヌハさんだったが、
「2回ほど、英語を使ったかもしれません」という。
ひとつは、彼の尋問に対する通訳人の表現をはっきりさせたかったとき、もうひとつは英語で質問を受け、うっかり英語で答えてしまったときだ。
ホノルル スターアバタイザーより
ラーフイ ジャパン ボランティア
三田村清美さん 翻訳
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